長男の人格 

長男は、そこそこ賢く頭の回転が速く、そこそこ顔も良く、そこそこ運動も出来、そこそこコミュニケーションもとれ、特に問題はないと思っている。
忘れ物が多いとか、片付けが苦手とか、その辺を除けば、プチ自慢の息子といったところか。

しかし、何か釈然としない気持ちが芽生えてきた。

今日、病院で予防接種を受けていたところ、「待合室で時間があるから宿題でもしようかな」と言って、車に取りに行ったが、「筆箱忘れたからやっぱりやめとく」と言いながら戻ってきた。
しかし、接種が終わった途端、「やっぱ、シャープペンシルの一本位はあるかもしれないから、車を
探してみるわ!」と、そそくさと車内へ。
私も代金を支払って車に戻ってみると、シャープペンシルを探すどころか、勝手にガムを食べて寛いでいた。
慌てて、シャープペンシルを探すふりをしていたが、そんな嘘はバレバレだった。
用が済んだら、親と一緒に病院に居るより、車の中でひとりになりたい…のが見え見えだった。
私は、久々に息子と二人きりで出かけられることがとても嬉しかったというのに…。ショック。
息子はいつからそんなに冷たい人間になったのだろうか。あんなに可愛かったのに。
まぁ、親に気を遣って自分を殺すのもおかしいので、これも成長だと受け止めるべきなのだろう。
しかしまぁ、よく平気で嘘をつくようになったこと…
最近は、長女もその傾向が出てきて、隠れて何かを買っていたり、こっそり枕元にお菓子を隠していたり、陰で色々するようになった。
いつまでも可愛い、嘘をつかない従順な子であってほしいと思うが、それは、私の勝手なエゴだ。
今までの選択に何ひとつ間違いはなかったはず。
叱るタイミング、叱り方、罰の与え方、すべてにおいて吟味してやってきたはず。
だから、嘘をつくようになったことも、その結果であると認めて、大きくなって意志を持ち始めた子どもを怒りに任せて責めるようなことはしたくない。
だから、全てが愛おしい。
子どもは、私を喜ばせるために生まれてきた訳じゃない。
子どもを育てさせてもらえることに、私は喜びを感じているだけだから。
子どもを信じよう…とあらためて思った。